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2019.03.09活動報告

3.11から始まった空飛ぶ医師団の挑戦(後編)

2019年2月16日に行われた佐賀大学医学部救急医学講座での特別講演の内容を記事にまとめたものです。

根木 佳織 アジアパシフィックアライアンス・ジャパン(A-PADジャパン)事務局長

「空飛ぶ医師団」これまでの活動ーインドネシアロンボク島地震ー

 昨年2018年8月インドネシアロンボク島M7.0の地震が起こりました。阪本先生、太田先生に現場で3日間活動していていただいています。8月5日、私はちょうどマレーシアに出張している時でしたので、翌日に現地入りし、7日には阪本先生、太田先生と現地で合流しました。8日にM6.5の余震があり、M6レベルの余震がその後も1週間ほど続きました。

「空飛ぶ医師団」これまでの活動ーインドネシアロンボク島地震ー

 これが被災地の写真です。実際に阪本先生、太田先生が到着し、車から降りたとたんに、ドクターという腕章をしていたからか処置してほしいという方が集まってこられて、その場で対応していただいたケースです。その後は被災地の避難所に回って診ていただきました。

 現地のパートナー団体、A-PADインドネシアが受け入れをし、A-PADインドネシアの医療ボランティアチームと一緒に行動しました。また、台湾からもパートナーの医療チームが現場に入り、ともに活動を行いました。

北海道胆振東部地震

 翌月の9月6日には北海道胆振東部地震が起こりました。M6.7、震度7、朝の3時半頃だったと思います。夜が明けて、佐賀から飛び、姉妹団体のレスキューチームが待つ広島空港で合流して、新千歳空港に飛び、現場に向かいました。

北海道胆振東部地震

三池先生と中山先生が、被災地の中でも土砂崩れが起きた現場にレスキューチームとともに入っています。いわゆるグラウンドゼロ(現場)まで医師とともに入っていただいているところが、良く見ていただけると思います。

フィリピン台風22号

 同月、大型台風22号がフィリピンに近づき9月13日の時点で大きな被害が予想されるという情報を得て、事前展開を決定し、9月14日の夜にはマニラに到着しています。A-PADフィリピンが受入をしました。結局、台風はルソン島北部に上陸しましたが、当初想定されていたほどの大きな被害はなく、十分にフィリピン国内のレスキューチームや医療チームなどで対応できる状況だと判断し、19日までには全員が帰国しました。

 A-PADフィリピンが持っている現地のエマージェンシーオペレーションセンターというところでは、政府とも連携しながら情報収集を行い、要請を受けて現場に出動しています。フィリピンでは、大型の台風が毎年2つ3つと来ますので、こういったセンターの重要性をA-PADフィリピンでも痛感し、設立しました。

フィリピン台風22号

 また、このほかに西日本豪雨の支援では、緊急対応ではありませんでしたが 阪本先生、鳴海先生、田代先生に現場に視察に来ていただき、一部仮設の診療所で診療をしていただきました。

 

 A-PADジャパンが立ち上がり、「空飛ぶ医師団」という名前で活動始めるにあたり、佐賀大学の皆さま方には大変大きな力をかしていただいています。これからも緊急出動、事前展開の部分でも国内外を問わずご一緒させていただきたいと思います。また、現場にいち早く向かうための仕組み、航空機やヘリコプター、あるいは我々自身のトレーニングも含めて、日々努力、あるいは訓練や勉強会を重ねていきたいと思っています。

 

「3.11から始まった空飛ぶ医師団の挑戦(前編)」はこちら

<根木 佳織>

アジアパシフィックアライアンス・ジャパン(A-PADジャパン)事務局長

シビックフォース事務局長

2001年からピースウィンズ・ジャパンに入職、アフガニスタン、イラクなどに駐在。国連や民間企業に出向。

2009年 シビックフォース設立

2012年 アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)の設立に携わる

2015年 アジアパシフィックアライアンス・ジャパン(A-PADジャパン)設立

<アジアパシフィックアライアンス・ジャパン>

アジアパシフィックアライアンス・ジャパン(A-PADジャパン)は、アジア太平洋地域で災害が起きたとき、NGO・企業・政府などが国境を超えて相互に協力する国際機関「A-PAD」の日本法人として、2015年11月に設立されました。

災害が起きた時、一刻も早く一人でも多くを救うため、トレーニングを積んだ災害救助犬・捜索救助チームが、医療従事者やパイロットなどと協力し「空飛ぶ医師団」の活動を展開します。

「災害に備える仕組みを、私たちと一緒につくりませんか」

2019年3月1日(金)からふるさと納税制度の仕組みを活用したガバメントクラウドファンディング、“被災地で捜索救助活動を行う「空飛ぶ医師団」プロジェクト”への寄付を受け付けています。

佐賀県産のお米や佐賀牛、佐賀銘菓などの名産品や、唐津・伊万里・有田焼をはじめとする工芸品など寄付金額に合わせて多様な返礼品をお選びいただけます。ふるさと納税を通じて災害に備える仕組みを、より多くの皆さまとともにつくっていきたいと考えています。

お申込はこちら 2019年5月31日(金)まで寄付を受け付けています。

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