「浸水被害にあった児童館や保育園のためにできることはないだろうか」
そんな強い思いを持った佐賀県の「おへそ保育園」の園長先生ら5人が、8月27日、広島県呉市を訪れました。訪問先は、豪雨による被害で1階部分が浸水し、絵本や遊具などが泥水につかってしまった「天応めぐみ幼稚園」です。
天応めぐみ幼稚園は、現在、同法人が運営する近隣の子ども園で子どもたちの保育を続けていますが、夏休み明けには園をでなければなりません。土砂に埋もれた家屋の片付けや避難生活に追われるなど様々な事情を抱えた親たちを支えるためにも、子どもたちが少しでも安心して過ごせる居場所は必要です。
そこで、天応めぐみ幼稚園では、なんとか保育を続けようと、近くに空きテナントを見つけ、9月から約2か月間、仮の保育施設としてスタートすることを決めました。
発災直後から、ここ天応地区でも物資支援などの活動を続けてきた緊急合同支援チーム(A-PADジャパン/Civic Force/PWJ)は、8月8日に、おへそ保育園の関係者らが協力して集めた絵本183冊を天応めぐみ幼稚園にお届けしました。そして、今回は園長先生ら自らが足を運び、新たに322冊の絵本を直接手渡しました。
天応めぐみ幼稚園の惨状を聞いたおへそ保育園の園長先生らは、「小さなことでも遠くからできることをしたい」とこれからも天応めぐみ幼稚園をサポートしていく予定です。
また、A-PADジャパンでは、暑さ対策として、天応めぐみ幼稚園にスポットクーラーをお届けし、本日30日、設置が完了しました。まだまだ暑い日が続く被災地の子どもたちが少しでも快適に毎日を過ごせるよう、引き続き見守っていきます。
緊急合同支援チームでは、毎日めまぐるしく変わるニーズや、まだまだ埋もれている困りごとに対し、少しでも多く、できるだけ早く応えられるよう尽力しています。そして、助けを必要とする人と、「支援を届けたい」と思う人々とをつなぐことも、私たちの大切な仕事の一つです。
皆さまからのご支援をよろしくお願いいたします。