新型コロナウイルス感染症の流行にともない、災害時の避難や避難所における感染症対策が急務となっています。特定非営利活動法人アジアパシフィックアライアンス・ジャパン(A-PADジャパン)(代表理事:大西健丞 本部:佐賀県佐賀市)は、2020年11月6日(金)、感染症から身を守る個人用の衛生キットを災害時に全国の避難所へ寄贈するための新たなプロジェクトを開始しました。
佐賀県のガバメントクラウドファンディングを活用し「ふるさとチョイス」で支援を募ります。「発災直後の衛生環境の改善」、そして「感染症などの2次災害で亡くなる命をなくすこと」を目指してプロジェクトに挑戦します。期間は2021年2月3日まで、目標金額は150万円です。
▼感染症から避難者を守る! 衛生キット寄贈プロジェクト
https://www.furusato-tax.jp/gcf/1033
■1万円の寄付が3人分の衛生キットに
「衛生キット」には、マスク、歯ブラシ、爪切り、除菌シート、カミソリなど1人分の衛生用品が入っています。
アジアパシフィックアライアンス・ジャパンは、これまでにも、災害時にヤフー株式会社などの企業56社、市民団体7団体が加盟する、緊急災害対応アライアンス「SEMA」を通じて災害時に必要な物資・サービスを提供してきました。※加盟数は2020年10月23日現在。
日本の災害対応では、発災後の支援が主流です。しかし、災害が発生してからの対応では、支援が届くまでに時間がかかり、支援ニーズが最も高い発災直後の超急性期と言われる時期に、必要な支援が被災地に届かないといった問題が繰り返されています。一方で、発災からしばらく経つと大量の物資が被災地に届き始め、被災地行政を圧迫、避難者にタイムリーに配布できないという問題もたびたび発生しています。そうした点を改善するため、平時から災害時にニーズの高い衛生キットを備蓄し、発災直後に衛生キットを配布できるようにしたいと考えています。
衛生キットは、過去の避難所でニーズの高かった衛生用品をリストアップ、中でも自治体では備蓄していることが少ないもの、発災直後に支援物資として被災地に届きにくいものをセレクトした点も特徴です。A-PADジャパンでは、この「衛生キット」を災害時の避難所などに提供していくために、クラウドファンディングを開始しました。
地震や台風、水害などで避難所生活を余儀なくされた時に、この衛生キットがあれば、感染症などの2次被害を減らすことができます。
プロジェクトの目標金額は150万円で、集まった寄付金額の90%が佐賀県からA-PADジャパンに交付されます。今回のプロジェクトでは500人分の衛生キットの購入を目指しています。1万円のご寄付で3人分の衛生キットが購入できます。※お礼の品なしの場合は、6人分の衛生キットが購入できます。